ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリングとは、グリコール酸などのピーリング剤を肌に塗布し、古くなった表皮の角質を除去する施術方法です。酸を使って角質を化学的に剥離させます。代謝の低下している肌の角質と角質の接着を緩めるために、薬品の濃度や薬剤の組み合せを変えて一人ひとりの肌の状態に合わせて使用します。
使用される薬剤としては、「日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン(改訂第3版)」によると、グリコール酸・サリチル酸・トリクロロ酢酸・乳酸・ベーカーゴードン液・フェノールなどが挙げられます。
ケミカルピーリングの効果
ケミカルピーリングの施術で期待できる効果を紹介します。にきび・小さなしみ・小じわ・毛穴の開き・黒ずみ・乾燥・くすみが気になっている人は、ケミカルピーリングの施術効果を参考にしてみてください。
にきび・小さなしみ・小じわに効果が期待できる
ケミカルピーリングは、にきび・小さなしみ・小じわに効果が期待できる施術です。ただし、にきび痕や深いしわには効果が期待できないため注意が必要となります。薬剤が表皮に浸透するとターンオーバーを整えられるので、皮膚が活性化してにきびの原因となるアクネ菌を取り除くことができます。
また、小さなしみや小じわは肌の代謝が遅くなって引き起こされるケースが多いため、肌のターンオーバーを整えると小さなシミや小じわといったトラブルを予防していく効果が期待できます。
毛穴の開きや黒ずみを改善する効果が期待できる
ケミカルピーリングは、毛穴の開きや黒ずみなどを改善する効果が期待できます。毛穴の開きや黒ずみは、肌の生まれ変わる周期(ターンオーバー)が乱れることで、古い角質が表面に残り起こると言われています。古い角質の排出を促してターンオーバーを整えれば、肌トラブルを改善へと導くきっかけになるでしょう。
乾燥やくすみを予防する効果が期待できる
ケミカルピーリングは、乾燥やくすみを予防する効果が期待できる施術方法となります。肌のターンオーバーは20代以降、年齢を重ねる度に遅くなると言われています。肌の生まれ変わるスピードが遅いと、乾燥やくすみの原因にもなるので注意が必要です。
ケミカルピーリングの施術の流れ
施術当日
ケミカルピーリングの施術は、当日にカウンセリングを実施して、一人ひとりの肌に合わせたプランを提案してくれます。プラン内容に納得がいく場合は、クレンジングでメイクを落とした後、顔や背中などの希望箇所に薬剤を塗布していきます。薬剤を塗布後は洗い流し施術は完了です。施術後にメイクを行うこともできます。
施術後
ケミカルピーリングの施術後はアフターケアが必要となります。肌がデリケートな状態になっているので、乾燥対策・紫外線対策として保湿と日焼け止めを心掛けましょう。
ケミカルピーリングの施術中の痛み
ケミカルピーリングの施術は5分ほどで痛みはほぼ感じません。腫れもほぼありませんが、処置後にわずかなピリッとしたかゆみを感じる可能性はあります。クリニックによっては施術後に肌を冷やしてくれるケースもありますが、気になる場合は自身で冷たいタオルで冷やすと良いでしょう。痛みをほぼ感じない施術のため、麻酔クリームなどは使用されません。
ケミカルピーリングの副作用やダウンタイム
ケミカルピーリングのダウンタイムは、ほぼありません。ただし、入浴は当日からできますが、施術箇所は1~2週間はこすらないようにする必要があります。次回の施術を受ける場合は、2週間ほど期間を開けるようにしてください。
ケミカルピーリングは、喘息・アトピー・アスピリンアレルギー・アスピリン喘息をお持ちの方は施術を受けられない可能性があるので、クリニックまで必ずご確認ください。他にも、妊娠中・授乳中・治療中の病気がある方・傷跡が残る方などは、事前に施術を受けられるか担当医に相談しましょう。
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