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はじめての美容皮膚科ガイド

糸リフト

目次

糸リフトとは

糸リフトとは、医療用糸を皮下組織に挿入して、直接皮膚や筋肉を引き上げる施術方法です。糸にトゲがついており、皮膚が重力で下がるのを食い止めてくれます。糸には、溶ける糸と溶けない糸があります。溶ける糸は種類によって6~36カ月ほどかけて体に吸収される一方で、溶けない糸は引き上げる力がそのまま働き続けます。

糸リフトの効果

細かいしわやたるみを持ち上げる
効果が期待できる

糸リフトを挿入すると、細かなしわやたるみを持ち上げる効果が期待できます。加齢で筋肉の緊張が衰えてたるんでしまった肌を、直接引っ張り上げてフェイスラインを整えます。ただし、溶けない糸で糸リフトを行った場合も引き上げる力はそのまま残りますが、加齢であらたなたるみが生じる可能性があるのでご注意ください。

ハリや弾力を持たせる効果が期待
できる

糸リフトを挿入すると、糸にあるトゲなどの刺激で皮膚内の細胞が活性化して、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。ハリや弾力を持たせる効果が期待できます。効果を感じやすくなるのは、施術から2カ月後くらいだと言われています。

糸リフトの仕組み

糸リフトは細い医療用糸が装着されたハリを皮下組織に挿入し、ハリだけを抜いて糸を皮下に留まらせます。トゲの付いた糸がたるみの気になる場所に残ることで、肌を引き締める効果が期待できます。また、糸のトゲが皮下組織に刺激を与えて、皮膚の再生機能が働いてコラーゲンやエラスチンの生成を促進。2つの組み合せにより、リフトアップや美肌効果が期待できます。

糸リフトの糸の種類

バーブアンカー

バーブアンカーはたんぱく質から生成された糸で、ギザギザなかえしが付いています。糸に切り込みを入れるのではなく、製造法でかえしをつけているので、糸自体が強化されています。

アンカーDXダブル

アンカーDXダブルは、持続期間が長い柔らかいPCL素材でつくられた糸です。かえしがついている形状ですが、柔らかさがあるので肌の状態に合わせて糸を挿入できます。また、術後の不快感が減少します。

アンカーMAX

アンカーMAXは、柔らかくて持続期間が長いPCL素材でつくられており、かえしと突起がついた糸です。横に突起があることで、皮下組織に刺激を与えてコラーゲン・エラスチンの生成を促します。

糸リフトの持続期間と施術
頻度

糸リフトの持続期間は糸の種類によって異なり、PDOの素材でつくられた糸は6~12カ月PCLの素材でつくられた糸は24~36カ月が目安です。PLLAの素材は、18~24カ月が持続期間の目安となっています。溶ける糸は、体に吸収されて効果を感じにくくなるため、吸収された後に再度施術を受ける人もいます。一方で溶けない糸は3~5年以上持続しますが、新たにたるみが進行し再度糸リフトを行うケースも。

糸リフトの施術中の痛み

糸リフトは麻酔を用いて施術をするため、ほぼ痛みを感じない施術です。ただし、糸の挿入感がある可能性はあります。万が一施術中に痛みを感じた場合は、麻酔を追加してくれるケースもあるため、我慢せずに医師へと相談してください。

糸リフトの副作用や
ダウンタイム

糸リフトは、施術後に感染症を起こすリスクがあります。処方された痛み止めや抗生剤はしっかりと用法用量守って服用してください。施術後は1~3日程度は腫れを感じたり、1~2週間程度はひきつれ感があったりする可能性があります。ダウンタイム後に腫れや違和感がなくならない場合は、医師に相談してください。

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